最初に私は Nextcloudサーバーを自分で構築して使用していました。特にNextcloudのNotes機能が気に入ったので、私のPCではNextcloudのNotesサブディレクトリに Obsidianのボールト(Vault)を作成し、いくつかの文書を作成していました。

ObsidianのPC版では簡単でした。単にボールト(Vault)をNextcloudの同期フォルダに置くだけで済んだからです。

しかし、問題は iPhoneで始まりました。

iPhone用Obsidianの予期しない制限

iPhoneにもObsidianアプリがあることを知り、すぐにインストールしたのですが... 問題は iPhone用ObsidianiCloudObsidianの独自クラウドのみを公式サポートし、 Nextcloudとの連携をサポートしていないことでした。

PCと同じように「フォルダーをインポート」する機能がなかったのです。

「Simply load the files using the Nextcloud app?」

私も最初はそう考えたのですが、Obsidianはローカルボールトとしてインポートする必要があるため、単純なファイルアクセスでは不可能でした。

解決策:Remotely Saveプラグインの使用

探しているうちに見つけたのが、Obsidianコミュニティプラグインの Remotely Save でした。

このプラグインはWebDAVを利用して外部サーバー(ここではNextcloud)にデータを安全に同期することを可能にします。

ただし、設定プロセスはかなり複雑でした。😅

NextcloudとObsidianとiPhoneの接続フローチャート

Remotely Save設定概要(iPhone基準)

  1. プラグインのインストール

    • Obsidian iPhoneアプリで設定 → コミュニティプラグイン → ブラウズ → Remotely Saveを検索してインストール。
  2. プラグインの有効化

    • インストール後に有効化します。
  3. WebDAV設定の入力

    • WebDAV URL: https://your-nextcloud-domain/remote.php/dav/files/your-username/
    • ユーザ名: Nextcloudのユーザ名
    • パスワード: Nextcloudのログインパスワード(またはアプリパスワード)
  4. 初期同期設定

    • 設定が完了したら、必ず Check Connectivity ボタンを押して接続状況を確認します。
    • 接続が成功したら、再びメイン画面に戻り、Obsidianの下部のコマンドパレットでRemotely Save: Sync コマンドを手動で実行する必要があります。
    • このプロセスでサーバーとiPhone間の初期データ同期を完了できます。

⚠️ ここで重要なのはURLです。上記の例のようにすると、iPhoneで作成したボールトがNextcloudのルートに追加されてしまいます。 したがって、PCで既に/Nextcloud/Notes/myvault/といったObsidianのボールトの位置が存在し、その中に資料がある場合は、これを利用する必要があります。 つまり、WebDAV URLは https://your-nextcloud-domain/remote.php/dav/files/your-username/Notes/ である必要があり、iPhoneのボールト名がPCのボールト名と同じでなければなりません。

  1. 結果 同期コマンドを実行したとき、少し緊張しました。iPhoneのボールトとPCのボールトの位置が同じで名前も同じなのに衝突するのではないか?あるいはiPhone基準で空のボールトがPCに影響を与え、PCの既存データがすべて消えてしまうのではないか?と心配しました。 しかし、結果は逆にiPhoneがPCから資料を受け取ってきて、完全にデータの損失なしにPCの資料がiPhoneに同期されました。

試行錯誤の末に得た教訓

  • Obsidianは基本的に「ファイルシステム」アクセスに基づいているため、iPhoneでは若干異なるアプローチが必要です。
  • Nextcloudを適切に使うにはWebDAVをサポートするプラグインを活用する必要があります。
  • Remotely Saveプラグインの設定は複雑ですが、一度成功すればかなり安定して動作します。

まとめのTip

  • iPhoneではストレージ管理にも気を付けなければならない。あまり多くのファイルを一度に同期すると、アプリが遅くなる可能性があります。
  • ファイルのバージョン管理をしたい場合は、Nextcloudのバージョン管理機能を有効にしてください。

この文章が私のように Nextcloud + Obsidian + iPhoneを使いたい方に少しでも役に立つことを願っています。🙌

今後もさらに良い設定方法がわかれば更新します!